柿の木に針金を巻きつけている理由、何だと思いますか?
2018/06/26
サカヤ農園で見かける謎の針金の正体は……?
その針金は何の目印??
来園された方や通りかかった方によく聞かれます
このように、当園の柿の木には赤い針金のようなものがつけられています
その数は大きな木一本につき2か所づつ
その正体は害虫対策のフェロモン剤
実はこれ、何かの目印ではなく、フェロモン剤と呼ばれるものなんです
仕組みはこのようになっています
害虫のメスはフェロモンを出し、オスはそれを頼りにメスを探します
しかし、フェロモン剤からフェロモンと同じ成分が出て、オスを迷わせます
その結果、オスはメスを探し出せなくなります
名付けて、「木を隠すなら森作戦」
人間や環境に優しい、すばらしい道具
フェロモン剤は人間や環境には無害と言われているので、安全です
また、自然界にいる虫の中で作物に悪さをする害虫は一部で、その他に害虫の天敵虫、
それから、そのどちらでもないただの虫がいます
農薬によって害虫を退治すると、同時に害虫の天敵を殺してしまう心配があります
フェロモン剤は特定の害虫の活動を抑えるだけなので、害虫の天敵虫に影響はありません
園内を天敵虫の多い環境に保つことによって、害虫の発生を抑えることができます
その結果農薬の使用を少なくすることができるんです
フェロモン剤は少し高価な資材です
サカヤ農園はもともと農薬代が少ない方なんですが、一年間の農薬代のうちの三割が
フェロモン剤の費用になっています
それでも、当園にとっては大事なものなので、これからも使用していきたいと考えています